細胞培養チャンバーは保温用の熱源となるガラスヒーターが天面に設けられています。昔は底面にも設けていたのですが、顕微鏡の対物レンズを制限するしコストも嵩むし、底面は開口しています。常温ではそれでチャンバー内のターゲット(≒細胞)温度が十分保温されていました。
しかし用途が増えるにつれて実験条件も多種多様になり、冷たい環境で観察するケースも出てきました。そうすると天面だけでは賄いきれません。でもガラスヒーターを追加で組み込むとやはりコストが嵩みます。
そこで市販の安価なカートリッジヒーターを入れてみました。元々は金型に突っ込んで温度管理するような高温加熱用ですが、電圧を落として実験すると細胞にちょうど良い熱で保てることがわかりました。あくまで補助なので1本だけで割合に全体が均一になります。
こちらでは特殊な冷環境を作れないので、実際の効果は使用先の研究室でお試しいただくことになりました。上手くいけば当面は無償提供の予定です。タダほど高いものはない?!いえ、タダというわけではなく、お金の代わりに使い勝手とかの情報をいただきます。