かねてより開発中だった腸内細菌の培養デバイスがやっと完成しました。特許出願も終わったのでブログで公開です。

腸管上皮細胞をメンブレンに播種して、腸内細菌を培養するトランズウェルです。メンブレンで区切って嫌気と好気の共培養を簡便に構成できるのが最大の特長です。

密閉箱に脱酸素剤を入れて嫌気にするベーシックパッケージも用意しました。酸素濃度は0%にしか出来ませんが、とにかく安く簡便にできる基本セットです。濃度調整が必要でしたらブラスト社の低酸素インキュベーターに入れていただきます。好気側にも流路を設けてあるので培地交換することで好気を保てます。
6月の腸内細菌学会で展示した初期モデルは6ウェルでしたが、2ウェルで良いから早く出してほしいという要望を多く寄せられたので7~9月に突貫工事で取り組んでいました(夏休みの工作かっ!?)。今週末の動物実験代替法学会にギリギリ間に合ったので満を持してのお披露目です。
