大きいことは良いことだ

ガラスヒーターを使ったブラスト社の細胞培養チャンバーは顕微鏡ステージに搭載する前提なので、標準在庫品だとお弁当箱(成人男性の食基準)くらいの大きさです。用途に合わせて形状や大きさを変えた特注も大きさをカットしたり高さを変えたりした特注も製作しています。

中には標準品の応用ではなく新規でもっと大きなチャンバーを作ることもあります。以前はごくたまにある程度でしたが、最近は問い合わせもチラホラ目立つようになったので、参考品として作ってみました(学会や展示会も全部中止になってヒマだし)。

天面にウェルプレートを4枚収納できます。

およそB4サイズくらいのガラスヒーターをユニット化したもので、ウェルプレート培養容器が4枚入ります。アタッチメントを使えばディッシュやフラスコも搭載OK。天面のガラスヒーターはトルクヒンジを使っているので開閉途中でも停止できます。

標準品との比較

一般的な細胞培養用のCO2インキュベータ(単身者用冷蔵庫みたいなの)よりは小さいですが、それでもブラスト社の標準品(写真の左側)と比べると相当デカい。ここまで大きなものだと流石に顕微鏡というわけにはいかず、カメラを底面に設置します。最近は画像処理ソフトも性能上げてきていますからね。

本来ならばガラスヒーターを熱源に使うことで培養プロセスを観察できるのが特長になるのですが、このサイズは自動培養装置のモジュールにも適用できます。通常の熱源より温度調節が容易ですし、それにブラスト社ではあまり特注費を取っていないので、試作を早く安くあげるにも最適です。

今までは温度とガス濃度の管理をモジュール化するまでが事業範囲ととらえてきていましたが、これからはもう少し広げて各種ハンドリングの電動化まで取り組む予定です。

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