細胞培養のシステム化(3連プレートチャンバー)

前々回の記事ではウェルプレート4枚を収納できる大型の細胞培養チャンバーを紹介しました。今回はただ大きいだけでなくウェルプレートを引き出し式で出し入れする培養チャンバーを作ってみました。収納キャパが1枚減ってますがアクセス方法が違っていまして、天面のガラスヒーターユニットの開閉ではなく引き出し方式でウェルプレートを出し入れします。

ウェルプレート3枚を引き出し式で出し入れします。アタッチメントでディッシュやフラスコも収納できます。

引き出しをオートローダー的な機構にリンクさせるとアクセスを電動化できます。天板を開けてよっこらせッとプレートを出し入れすることが無いわけです。流石に顕微鏡のステージへセットするわけにはいかないのでカメラを下に設置します。最近の進歩した画像処理技術なら培養状況のチェックに使うようなベーシックな観察なら十分です。

目指すところは全自動の大仰なものではなく、ボタン一つで作業が進むスマート化を目的としたコンパクトな細胞培養システムです。実際のビジネスとしては組み込み用の環境管理モジュールとしての提供までを想定していますが、カメラまで含めたシステム全部を商品として手掛けることも視野に入れています。

元は再生医療学会で展示するつもりが中止になって、他の展示会も軒並み中止になったのでプロモーションをどうしようか思案のしどころです。去年しそびれたホームページの刷新と合わせて当面はネットでの展開を進めていきます。

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