かねてより開発していた低酸素インキュベーター簡易版、試作機が出来上がりました。宣言通り年末までにギリ間に合いました。
窒素ガス不要のガスリザーバー式と比べて何が違うかというと、ガスカートリッジが2本!左はCO2ガスで、右は窒素ガス!!はい、これで低酸素培養ができてしまいます。ブラスト独自技術のガスリザーバーは無く、脱酸素剤も使いません。機構も簡素でコストダウンできます。
ただし、N2(窒素ガス)カートリッジはあくまでデモ用であって1日も持たないので、数日にわたる細胞培養では大きなボンベの配管設備が必要です。既存のグローブボックス等を持っていて2台目が欲しい研究室向けです。
結局、初期モデルはあまりに濃度が不安定だったので電磁弁をそれなりに制御して安定させ、窒素ガスの消費を抑えることは見送りました。でもこれでガスリザーバー式と完全に棲み分けできます(見た目が同じなので筐体の色だけ変えました)。
ハードは出来たけどソフトのチューニングはまだ時間かかるので、3月の再生医療学会でのお披露目を目指します。