腸内細菌デバイス

今年の開発トレンドは「腸内細菌」です。腸内を模した嫌気と好気の共培養を実現するものです。かねてより各種学会で要望は受けていたのですが、インキュベータ関連のブラッシュアップに忙しくて棚上げになっていました。ようやく技術的に完成形へと近づいてきたので、次は細胞を直接扱うデバイス第一弾として取り組み始めています。

低酸素ガスの送気チューブを接続したコアポート下は嫌気、その下半分で好気を実現

コアポートをNICO-1用に活用したバージョンも模索中です。コアポートを装着した方が嫌気で、していないほうが好気と、上下ではなく左右で嫌気と好気の共培養を実現します。

横方向のトランズウェル「NICO-1」による嫌気と好気の共培養

しかし、これがまた非常に難しいのです。試作と実験を繰り返していますが、電気回路や機械構造とはまた違ったポイントがあって一筋縄ではいきません。当初のスケジュールとしては6月下旬の腸内細菌学会でモックアップ、9月の生物物理学会と11月の動物実験代替法学会で事例発表、12月の分子生物学会でテスト販売開始、、、なんて目論んでいましたが流石にちょっと無理そう。。。

それでも突然の閃きで一気に課題解決することもあるので、今はただひたすらに作るだけです。モノづくりって何をどう作ろうか考えているときは楽しいけど、実際に進みだしたら苦難と苦悩の連続です。その先にある”出来た!!”を言いたくて続けるのみです。

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