ブラスト社の低酸素インキュベーターは窒素ガスが要らずスイッチ一つで低酸素培養ができるとあって、使用されているユーザー研究者からは大好評です。しかも今まで出来なかったハイポキシアでのライブセルイメージングが可能になったことで、新たな見地につながるとも。
ただ、競合他社の同類製品より安価とは言え、定価は200万円前後とあって中々すぐに広まるものではありません。CO2インキュベーターのように50万円前後なら予算の隙間にすっと入っていけるのですが、機構が複雑で材料加工費が嵩むし、開発費も結構かかってますからコストダウンにも限界があります。
そこで超お安い簡単パッケージも用意しました。(テレビショッピングかっ?!)

N2カートリッジを使って酸素0%にして5時間くらい持ちます。酸素濃度は制御せずに庫内へ酸素モニタ入れてチェックするだけ、ヒーターも無くて汎用インキュベーターに入れて保温するだけ、その代わり4万円!です。酸素モニタはすでに持っている研究室も多いので別売りにしましたが、お持ちでなければネットで安く売られている市販品を買っていただきます。
まあ、言ってしまえばレギュレーターや密閉箱などの材料費と密閉箱に穴開けて継手を設ける加工費にちょっと手間賃を載せただけ、のダケダケ商品です。だから予算の無い研究室向けながら、予算の無い研究室がこれを見ると”自分でも作れる!自分で作ろう!”となります。つまり売れない、、、と。
でもそれで良いのです。回転寿司のレーンを回るサンプル皿のような役目です。逆に跳ぶように売れたら総じて赤字必至なので困ってしまいます。細胞培養に酸素濃度の管理は重要だと言われつつも、まだまだ温度とCO2だけの培養がスタンダード。低酸素培養への敷居を下げて分野が広まってくれることを期待します。
