夏休み読書感想文

ってウチは休みじゃないけど、電話もメールも来ない穏やかな日々がチャンスとばかりに最新刊を一気読み。
まずは半沢直樹シリーズ第4弾「銀翼のイカロス」

あの倍返しが帰ってきた!JAL再建をモデルにしたストーリは現実にもこういう駆け引きあったのかなと想像させる、手に汗握る攻防が続きます。議論軸を常に相手に置く半沢直樹の論法は下手に真似したら危ないけど、勉強になりますね。おなじみオネエ黒崎さん、いつにも増していい味出して陰の主役なんじゃないかと思うほど。そして後半は中野渡頭取の決断に注目が集まります。
でも、毎度読み味が同じ水戸黄門的な展開は好みが分かれそう。自分としては3作目の「ロスジェネの逆襲」が好みかな。
お次、しゃばけシリーズ最新刊「すえずえ」

江戸の大店、長崎屋の若旦那とその離れに集う妖しが繰り広げる日常や騒動の読み物。人間である若旦那と何百年も生き得る妖たち、今回はその寄り添い方を考える中にあってそれぞれの折り目の付け方が秀逸です。サザエさん的お約束ストーリの中で少しづつ若旦那が成長していく様子が垣間見え、親戚の伯父さん的視点で楽しんでます。気楽に読めるのがいいやね。
そして澪つくしシリーズ10巻にして最終巻「天の梯(そらのかけはし)」

こちらも江戸が舞台、女料理人の澪が艱難辛苦を乗り越えながら料理のあり方とともに生きざまを極めんと、精進するその姿に心打たれます。色々な問題が一気に繋がりそして一気に。。。最後は涙なくして読めませんっ
出てくる料理が実に美味しそうで、それをお客さんにどう提供するかという商いの初心を考えさせられてしまいます。起業したい方は必読かも。もっと感想いっぱいあるけど、これ以上は是非買って読んで下さい。

タイトルとURLをコピーしました