ブラスト社の細胞培養チャンバーは培養容器の出し入れの際に天面ガラスヒーターユニットをスライドさせて開閉します。しかし最近は自動培養装置への組み込み用途なども増えてきました。すると電気部品はなるべく動かしたくないとか、ローダーで培養容器を出し入れしたいといった要求も出たりします。そこで培養容器だけを引き出すアクセス構造を考えてみました。
底面と側面を一体化して、タンスの引き出しのように出し入れします。ローダーでアクセスさせる場合はチャック用パーツを側面に設けます。思ったよりスムーズに動かせて操作性も悪くない。ステージが窪んだタイプの顕微鏡には不向きですが、フラットなステージだと便利そうです。
ちょっと便利な”あったらいいな”の改善は新商品を一から開発するよりはお手軽で、それでいてユーザー訴求力も高いので積極的に取り組んでいます。