低酸素インキュベーターで使う脱酸素剤は理化学用の市販品を活用しています。しかし当システムに向けたものではないので能力的にやや物足りないし、メーカー都合による仕様変更とか在庫調整とかビジネス上の課題もありました。それでオリジナルの脱酸素剤を開拓していました。
色々な組み合わせを試作して何度も試験して調整を繰り返し、どうにかようやく仕様が固まって生産工程へ進めています。システムに最適化できたので酸素の吸着能力が倍増して、低酸素インキュベータの能力を最大限に発揮してくれます。低酸素にするための生命線ともいえる部分を自社製にすることで最後のピースが嵌り、ようやくシステムとして完結しました。
消耗品を扱うわけですからビジネスとしても幅が広がります。PCプリンターのインク、掃除機の紙パック、ウォーターサーバーの水、などなどと並ぶ低酸素インキュベーターの脱酸素剤商法です。となれば本体装置をもっと安くして販売促進も見込めます。値上げのご時世にあって意義ある値下げです。
今年の展示会は夏に集中する予定で早めのPRを仕掛けます。脱酸素剤の生産調達がGW前後になりそうでタイトなスケジュールですが、何とか間に合わたい、いや、間に合わせます。