インサートディッシュの改良

低酸素インキュベーターのうち、SH-080Aはカバーガラスを底面に露呈させて低酸素環境での油浸観察に対応しています。それを実現させているのがカバーガラスを挟み込んで筐体にシールする「インサートディッシュ(ブラスト社オリジナル)」です。

※中央の白いパーツがインサートディッシュ

しかし細胞の種類によってはどうも上手く培養できないことがあります。デモ利用された研究者によると壁面からダメージが広がっているようにも見えるから材料が影響しているのではないかとのこと。ただ、使用している材料は医療機器にも使用されているグレードで細胞毒性は無いはずです。

滅菌方法も色々試しても結果は同じ。どうにも手詰まりでしょうがないので同じように医療機器にも使われる別の材料で製作したところ、何とか培養できているようです。原因は全くわからないのですが(案外簡単なことだったりする開発あるある)、解決できるならまずはそれを進めることが肝要なので新材料で検証を進めることにしました。

さて下期に入りビジネスも活況を示し始めています。展示会も来たる霜月の上旬は生化学会、下旬は分子生物学会と続きます。新アイテムも出そろってきているので張り切って参ります。

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