時代は灌流.2

複雑な流路は手掛けないけど、細胞培養での培地(培養液)を交換する程度の簡易的なデバイスは良く作っています。いやもう、単にマイクロポンプを組み合わせて液を吸い出し&送り出しをするだけのもので、作っているというのも憚られます。

コントローラ込みで1系統39,800円(税別)

しかしこの簡単な構成がむしろ好まれています。小さな培養チャンバーの底面に付け替えたり、そのままプレートホルダに載せたりと応用が無限なので、何ならユーザー側で自由に組み変えたりしています。ポンプ部品を買うついでにベースとコントローラがオマケについてきたくらいの感覚ですね。

排液と送液を時間差で流すように設定しているのですが、中には敢えて時間差を設けず超微量を断続的に流すことで簡易灌流をされている例もあります。本格的な灌流システムは価格が桁で違いますけど、実験初期はあれこれ組み変える必要があるので、こんなん”で”良いんだよ、いや”こんなん”が”良いんだよとウケは悪くない。

提供する側も品質管理にキリキリ舞いせずとも気楽に出せるし、その延長でインキュベータシステムもPRできるし、ベンチャー企業には丁度良い名刺代わりの商品です。

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