嫌気性培養インキュベーター

低酸素インキュベーターは細かな改訂を重ね、生産工程も簡素化できて安定してお出しできるようになりました。すると実験に合わせて派生ニーズも出てきます。中でも注目しているのが”CO2混合機能を省いて欲しい”というもの。目的は細胞ではなく菌やバクテリアの培養です。

嫌気培養インキュベーター「SK-070A」CO2カートリッジは使いません

それで、ちょっと作ってみました(冬休みの工作かっ!?)。左端にあるCO2制御パネルが無く、筐体内の混合モジュールもごっそり外して低酸素制御と温度制御だけにしています。配管が少なくなってリーク量が抑えられたのか、酸素濃度もより早く低下します。もちろん価格も安くできます。

昨年の展示会で大腸菌の嫌気性培養に使いたいという声が寄せられて、調べると学会発表も増えているようです。腸内細菌トレンドご時世なのか、もしかしたら潜在ニーズは高くて細胞培養の用途より早く広がるかもしれません。

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