スライドガラスの大きさに色々と溝を掘ったマイクロ流路チップで細胞を培養する手法があります。ブラスト社でも小型の培養チャンバーで搭載できるようカスタムして出しています。
しかし10年以上前から言われてきても今一つ乗り切れていない感じだったのですが、このところ急に注目されるようになりました。ビジネスではほんのちょっと先行するのが丁度良いのですが、流路チップを扱うベンチャー企業と付き合いがあって、”我々は早すぎたんですかね”と時折話しています。
以前はマイクロ流路も自社で設計・製作していたのですが、今や複雑多岐に渡りすぎて手に追えなくなっています。下手に手掛けると肝心のガラスヒーターデバイスがおろそかになるので、今は問い合わせがあったら専門メーカーへ引き継いでお任せしています。
その代わり流路チップの温度・灌流を制御するデバイスは積極的に取り組んでいます(PASCLもその一つ)。そのほうが自社の優れている技術を前面に出せるのです。得意なことを特異に伸ばしてお仕事充実です。