スフェロイド灌流培養装置「PASCL」の培地保冷ユニットを作りました。パウチに入れた培地を冷やしておき、マイクロポンプでPASCLに灌流させます。
培地はパウチに入れてバネで固定し、背面に組み込んだペルチェ(電気を流すと冷たくなる半導体)で冷却します。マイクロポンプも組付けてあってタイミングに合わせて培地を送り出します。後はタイマー基板をつけて自動培養できるように仕立てていきます。デザインはもう少し凝ったほうが良さそうですので、化粧板で奇麗にまとめることにします。
技術的には何と言う事は無いものですが、ここまでコンパクトにまとめたものは今までありそうでなかったアイデアグッズです。しかもPASCLとはチューブで繋げているだけですから、このユニットを独立させて色々な培養装置に使えそうです。今は大学の研究活動も制限されている状況なので、いったんセットしたら1週間ほったらかしにしておけるのは大きな利点です。汎用パーツを組んだだけですから値段も安価です。
緊急事態宣言下では自宅に籠ってせっせと工作。でもコンセプトをしっかりさせれば立派に“使える”デバイスとなりそうです。これぞ趣味と実益を兼ねたおうちビジネス?!