10月13日~15日にパシフィコ横浜で開催されたバイオジャパン2021、無事に閉幕しました。弊社ブースへお越しくださいましたお客様には厚くお礼申し上げます。
昨年はコロナ渦で唯一開催された展示会で、客足はとても少ないものでした。今回は例年通りとまではいかないものの客足はまずまず、具体的な案件も多くて皆さん一様に「生の情報に飢えているんだよ」とのこと。オンラインでは効率こそ最大ながら”行間”がなくて、雑談から生まれる「そういえば」とか出ないですからね。録画されるので「ここだけの話」も出来ないし。
それで今回は標準品の拡販と言うより先進・新規テーマのお披露目と言うスタンスで、3次元培養灌流システム「PASCL(パスクル)」と超小型低酸素インキュベータ「CH070」を展示しました。それが功を奏したようです。キーワードはそれぞれ「スフェロイド(立体的な細胞塊)培養」と「ハイポキシア(低酸素)培養」で、とりわけスフェロイドのキーワードにつながるPASCLは引きが強かったです。
みなさんスフェロイド培養はそこそこできるようになったけど、成長に差が合い過ぎてピペットで選り分けるのに苦労されている模様。でもPASCLならスイッチ・ポンッの空気圧で一瞬に引けます。
低酸素インキュベータはまだ実績が薄いのと条件設定が多くて簡単操作というわけにはいかないので大々的には販促していませんでした。しかし大阪大学での実証研究でリーズナブルな結果が出始めたことで、そろそろ仕掛けを講じていこうと思っています。
しかし1年ぶりの展示会は疲れました。今までどうやってたっけ?なんて慌てふためく場面もあり、早く勘を取り戻さねばなりません。一方でコロナ禍が収束しても大規模な展示は以前のようにはいかないでしょう。ネットとリアルを上手くリンクさせたPR手法を模索中です。