品質ということ

中国企業に発注していた部品が大量に届きました。以前はバラバラだった品質が、今回かなり均一になっているのに驚きました。技術も急速に上がってきていると感じます。
何よりも驚いたのがこれ。

※部材に巻いたクッションシートを止めるセロテープの端に、赤い矢印が貼ってあります。
セロテープは透明でピタッとくっつくため、意外と見つけにくく剥がしにくいものです。こういうときに限ってハサミが見当たらない。仕方が無いのでセロテープの端を指でこするのですが、これがまた難儀する羽目に。無理やり取ると中の部品を壊しそうだし。
ところが、矢印のおかげでテープの端が直ぐわかるうえ、そこが粘着していないので簡単に剥がせます。便利なだけでなく、部品を傷めずに直ぐ取り出せます。刃物使うとたまにシートの下の保護紙まで切っちゃいますからね。
テープの端を折ってくっつかないようにすることはありますが、面倒くさくってついピタッと貼ってしまいます。最初はこういうテープが売っているのかと思いましたが、良く見るとなんと矢印が印刷された紙を切り取って貼っているのです。
日本だったら、「コスト」と「スピード」を重視して、こんな非効率でメリットも見えない作業はしないでしょう。しかしこれはかなり高額な精密(=壊れ易い)部品なのです。些細なことですが、些細なことまで配慮してくれているのかと嬉しくなるのが人情。
品質とは、それを使う相手を思いやる心から派生するものかもしれません。
1年前はダンボールに新聞紙で包んで送られてきました。今やここまで意識が及ぶようになり、品質向上にも繋がってきているように思います。
中国企業が見せる進歩の度合いは恐ろしく早いです(早い企業とそうでない企業の差がありすぎ?!)。中国製は全部安かろう悪かろうと十把一絡げに見ていたら、とんでもない事になり、、、いや、一部なりはじめている面もあるようです。

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