ウェルプレートの大きさ

顕微鏡インキュベータのチャンバーは顕微鏡のステージに合わせた特注もしています。特に電動ステージだとウェルプレート(細胞培養するための市販のプレート)の一が画像を撮った際にずれてしまうので、ウェルプレートはもとよりチャンバー自体もしっかり固定できるように形状を工夫します。
標準チャンバーではウェルプレートを収められるよう二回りほど大きいのですが、そのウェルプレートと同じ大きさにしたものも作ってみました。

   ☆左が市販ウェルプレートで、右がそのチャンバー。かなり小ぶりで、35mmディッシュ用です。
顕微鏡にはウェルプレートを固定するアタッチメントが付属していたりしますので、特注しなくともそのアタッチメントにスッポリ嵌るのです。ディッシュ自体はバネで押さえることもできます(写真では省略)。
価格も安くできるし、ちょっと観察したいときには良いかもしれない。早速一つ注文いただきました。
顕微鏡メーカーへのPRもしやすそうです。標準品のラインナップに加えるにはまだ早いので、個別に販促かけてみることにしました。
こういう商品は既存技術ですぐ出来るもので、あまりに斬新で先進過ぎるものよりも”ちょっとだけ”目先を変えるだけで今までになかった商品に昇華するのです。お客さんの受けも良いし。
医療機器の開発をメインに手掛けていた頃には無かった発想ですが、でも”この”ちょっとだけ”のさじ加減が実はとても重要で難しいと感じる今日この頃です。

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