低酸素インキュベーターの簡易版に取り組んでいます。N2カートリッジが直ぐ消耗すると書きましたが、レギュレーターから漏れていることがわかりました。そこでしっかりシールしなおして接続したところ、スムーズに動くようになりました。
すると、本来は高いガスバリア性を誇る培養チャンバーですから、ガス濃度がいったん設定値になると電磁弁を閉じて低酸素環境をガッチリ閉じ込めます。するとすると、この状態ではN2ガスは消費しないわけで、カートリッジでも十分持続する可能性があるわけで、、、、
こらアカーン!別の意味でアカン奴や!”こんなんでイイんだよ”的なものが完成したら、240万円のガスリザーブ式が売れなくなってしまいます。どうやらパンドラの箱を開けてしまったらしい。。。
でも酸素濃度をピタッととどめられません。高い精度で制御するには電磁弁の数を増やせばよいのですが、材料・組立コストがガスリザーブ式と変わらなくなってしまいます。敢えてこのまま低精度だけど安いバージョンにするか、いっそ高精度にしてガスリザーブ式と置き換えるか。単なる商品揃えの問題じゃなくシェイクスピア的な経営判断を求められます。
落としどころをもう少し考えてみます。年末までには試作機をお披露目したいものです。