新!発熱バイアル

冬の大新作、出来ました。
バイアル(薬品を入れるガラス小瓶)に透明導電膜を蒸着したもので、通電すると自ら発熱します。

最初に試作したものはフィルムヒーターを巻きつけただけの簡易版でしたが、加熱能力や耐久性は著しく劣るものでした。消耗品ととらえればそれでも良かったのですが、やはりバイオ・ケミカルといった特殊分野は高機能を望む声が少なくありません。
そこで今回は新生&真性のガラスヒーターです。
市販バイアルのガラスは石英より耐熱性の低いパイレックスなので、蒸着中に割れないギリギリの仕様ですからそれほど高温まで加熱できません。それでも空焚きで200℃は行きますから、試薬や培養液の加熱には十分です。
ハンガーラックのようなものにカチャッと嵌め込み、温度センサと電極ピンが接触して温調する仕組みを考えています。これらの温調は技術そのものは大したことないのですが、5個10個連ねて同時制御するには操作系をシンプルにする必要があります。
でもPLC(プログラマブルコントローラ)を使うとどうしてもコストが嵩むし。。。PCで制御すれば簡素化できますが、スタンドアローンで使いたいニーズの方が高いはず。
商品化にはどんなパッケージにするかがカギになりそうです。

コメント

  1. nishi より:

    同時制御は「PIC」か「DSP」が安くすみそう。 で、ワンチップ多チャンネルPID制御かな、、 面白そうですね~。   

  2. 株式会社ブラスト より:

    PICは結構使いなれているので、それを考えています。でも最近はPLCも色々なパッケージが出ているのですね。I/Oもボードinだし。
    というか、色々と考えている時が楽しいのですけどね。

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