ウェルプレート固定具

顕微鏡インキュベータは電動ステージに載せて自動で観測場所を追うこともあります。
細胞はインキュベータ内に設置した培養用のウェルプレートにて培養するのですが、そのウェルプレートがずれないよう固定するアタッチメントも用意しています。

  ☆2か所の板バネで押しつけて固定します。
しかしウェルプレートの寸法は共通規格のはずなのに、メーカーによって微妙に違うのです。そのためある製品はスカスカで固定できず、ある製品はギチギチで入らずなんてこともあります。
一旦縦に起きて横方向に抑える2点折りバネなら良さそうだけど、お値段も上がるし(一品モノなので意外に高額)、何だかウツクシクない。
ある日、以前の記事で紹介した、ステージから掘り下げた位置に固定する電動ステージ用チャンバー用のバネを製作したところ、バネが下に伸びた長い形状となり、スッ!ピタッ!と収まってくれたのです。
そこでバネにスペーサをかませて長いままで固定してみました。

超簡単な作りですが、バネが長くなったことでたわみ代が大きくなり、これが実に塩梅が良く色々な寸法にフィットしてくれます。

2点折りバネよりシンプルで美しい構造になりました。
メインの機能に比べたら小さいことだけど、喉に刺さった小骨みたいな悩みが取れて、スッキリした気分でした。

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