ガラスヒーターのパネルユニットは色々な用途に使われますが、縦にして使いたいニーズがたまにあります。製作例が増えたことでおおよその標準仕様が分かったので、縦置き用のアタッチメントパーツを作りました。
ガラスヒーターを金属の枠に取り付けて、真ん中あたりにバネで試料を固定して、試料を加熱しながらレーザーを照射します。その波長変化で素材成分を解析するのです。
ちなみに縦にする理由はレーザーの光路を長くしたいから(らしい)です。上から照射すると高さが必要になって作業しづらいですしね。
ガラスヒーターで加熱しながら顕微鏡観察するツールを色々作ってきましたが、ガラスヒーターで加熱しながらレーザーで光学評価するツールもできるわけです。光と熱を試料に加える評価方法は分析分野では良く用いられます。
最近はそのバリエーションを開拓中で、以前の記事で紹介したマイクロセルもその一つ。
それにしても、去年までは汎用のガラスパネルヒーターやチューブヒーターが売れ筋で、培養チャンバーやマイクロリアクターなどの専用ツールは注目されつつも売れ行きはボチボチだったのに、今は完全に逆転しています。汎用品を買ってお客さんのほうで細工するより、ブラスト社に全部任せてもらえるスタイルが定着したとも言えます。
確かに(ガラス)ヒーターメーカーから理化学機器メーカーに昇華するんだと意識していますが、特にPRや表現を変えてはいなかったものです。それでも何かこう、伝わっていくものはあったのかもしれません。想いは伝搬するものですね。