バイオジャパン2011に向けた出展物が続々と出来ています。
今回初お目見えになるのが「マイクロインキュベータ」。
底面にガラスヒーターを設け、天面にはアクリル板でカバーします。何に使うかと言うと、細胞培養などのマルチプレートを温度管理するのです。
☆弁当箱くらいの大きさ
一般的な細胞培養のインキュベータは小型冷蔵庫くらいの大きさで、ガッチリした作りです。観察する時はそこから出して顕微鏡に載せます。でもインキュベーターの中は意外に温度が一定でなく、精密温度管理するには中心部にプレートを何枚かだけに限定せざるを得ない場合がありました。
そこで、プレート1枚だけを厳密に温度管理し、中に入れたまま顕微鏡での観察も出来る、バイオ分野の便利グッズを作っちゃおうというわけです(←ノリ軽い)。
実は今までも研究機関や大学から依頼されてこういうのを特注制作していました。納品すると色々と改良されて使われているようなのですが、そこからは守秘の先で、実際にどう使われているかは知らないまま。なのでブラスト社としての標準品を設けようと試みています。
まだ使い勝手を良くして制御精度も評価しなければなりませんが、また一つ”商品”が生まれそうです。