さて、セルづいている今日この頃、分光分析に使うアプリケーションが出そろってきています。
キュベットもマイクロセルも液体を分析するものですが、今回は気体を分析するガスセル用ガラスヒーターです。
従来のガスセルは筒状のガラス容器の左右に出入り口を設けたもので、中に入ったガスへレーザーを当てて波長の変化から成分を分析します。温度を上げる際には布団のようなジャケットヒーターを使っていました。それを、容器自体をガラスヒーターにしてしまうのです。
しかし結構手間暇かかってコストが下がらない。よくよく考えると全部透明である必要が無さそうです。
レーザー光が当たる面で温度差があると結露して曇ります。つまりその場所だけ「透明かつ加熱」できる機能を持たせればいいわけです。
そこで胴体はシリコンラバーヒーターとか使って加熱することにして、軸の両端の平たいところをガラスヒーターにしました。
既存の色々な容器にかぶせる形なので、使い回しできます。価格も安くできそうです。