透明小型炉

透明ガラスヒーターを用いて小型炉を作りました。金属筺体の上下から加熱します。上以外の内側にはケイ酸カルシウムのボードを張って断熱します。

 ☆上面に100mm角ガラスヒーターを設置して、中を見ながら加熱できます。
蒸着していないガラスを合わせて2重サッシみたいにしているので、断熱性もバッチリです。ガラスヒーター剥き出しだと、覗いたときに顔が熱くなっちゃいますからね。
同じような構造の製作実績があるので、上面ユニットは特に苦労もなくサクッと出来ました。
一方、底面は透明である必要がないので、予算の都合で安価な市販のマイカヒーターを使いました。マイカ(雲母)板にニクロム線を這わせてあるものですが、これが思った以上に温度分布が悪い。ニクロム線が這っていないところは温度が直ぐに上がらないので、温度センサが加熱に上手く追従していかないのです。
苦肉の策として、温度制御装置の方で電力を調節しながら徐々に加温するようにしました。それにしても、マイカヒーターってのは温度そのものは上昇しても、輻射率が低くて消費電力の割には中々熱が伝わって行きませんね。
一般的に、加熱装置の目的はヒーターよりも対象物を如何に温度制御するかですので、伝熱レイアウトは装置の”肝”なのです。今度作るときは底面もガラスヒーターにしようっと。

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