発熱スライドガラスに微細な流路を掘った、発熱マイクロ流路チップが出来あがりました!
流路全体が加熱されるので微細な温度調整が可能になります。プールと呼ばれる真中の反応槽も透明なので、ここで光学評価も併せて可能になりまして、μ-TASやMEMSと呼ばれる微細技術の熱源への応用を考えています。早速明日からのインターフェックスで展示することにします。
実は何年か前にも作ったことがありましたが、奇跡の一枚と言うほどの”作品”でした。でも今回のはあくまで”商品”を前提とした試作です。
一番の違いはその製作工程。流路加工を蒸着した在庫品に施すことができ、製作期間が大幅に短縮されて歩留まりもアップしました。
売れまくって大儲けかって?いえいえ、これ自体は売れないでしょうが、こういう製作ができる製作技術が商品なのです。分析機器の組込熱源や検体チップへ適用を働きかけます。
ガラスヒーター事業を本格的に始める前のテスト販売では、色々な特殊形状の蒸着を請けていました。
☆蒸留るつぼ(側面に蒸着) ☆試験用チューブの加熱ブロック(底面に蒸着)
しかし単発に終わるので、事業そのものが伸びない。特注にするにしてもパッケージ化が重要ですが、これがなかなか難しい。
実施例の蓄積が増えた今、ようやく出来る出来ないの線引きが明確になってきました。