天地無用の発熱スライドガラス

先だってのJASIS展で、発熱スライドガラスで試料を挟んで上下から加熱したいニーズが2件ありました。その後で3件ほど似たような問い合わせが続きました。人の思考は似通うとは言いますが、その時期も伝播するかのように近いとは不思議です。
試料がシート状のものならセッティングは楽ですが、液体の場合は工夫が必要です。
スライドガラス表面に窪みを付けて反応プールを設けるのも良いですが、費用と納期がかかります。
そこで簡易的にシリコンシートで反応プール代わりの槽を設けることを提案しています。

2つの丸が密閉空間となって、液状の試料を封入できます。

上下からガラスヒーターで加熱します。在庫品を流用したので恰好は今一つ、液体を封入するにもコツが要ります。
でも機能は取り敢えずOK。
40℃近辺の低温域で短時間の加熱なのでこれで良いですが、もっと高温で長時間に渡って加熱する場合は蒸発孔や滴下孔を設ける必要がありそうです。
でもガラスに穴をあけるとか、マイクロリアクターみたいに溝で誘導する専用ホルダを設けるとか、色々な手があります。下側はペルチェユニットにして同時に加熱冷却する構造もできそうですね。

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