顕微鏡インキュベータ

バイオジャパン2014から、「顕微鏡インキュベータ」の販売予約を開始しました。1月から販売開始です。

「細胞培養チャンバー」のガラスヒーター厚さを2mmから1.1mmに薄くし、培養環境のpH管理に必要なCO2濃度コントローラをセットにしました。
今までのものだとCO2濃度は御客様お手持ちの装置任せで、文字通りチャンバーでしかなかったわけですが、これでインキュベータになりました。
価格は理化学機器としては激安設定、皆さん一様に安い!と驚かれるのですが、たまに”安かろう悪かろうじゃないの?”とか”直ぐ壊れるんじゃない?”と不安がられることも^^;
そこで、コンセプトは理化学機器の軽自動車だと説明しています。「機能性能は必要最小限に絞ってコンパクトで操作数も少なくしたもので、複雑なことや凄い高精度なことは出来ないけど、チョットだけ使いたいときには小回り利いて便利です」と言うと、今までの理化学機器は高級セダン的なものづくりが多いので、響くようにわかってもらえます。
もう一つの利点として、使用条件に合わせたカスタムをリーズナブルな価格でし易いことがあります。構造がシンプルなので変えるのも簡単なのです。すると中にはこういうの探してた!と、こちらが言いたい営業トークを自ら喋ってくれるお客さんもいたりします。
エンジニアだったその昔、より高度でより先進的なことに関心が高く、ブラスト社を起こしてからもハイテクなテーマばかりを追い掛けていました。しかし技術が高いからと言って売れるとは限らない、お客さんの度肝を抜くものより期待度をちょっと上回る方が満足してもらいやすい、と遅まきながら気づいたわけです。
そういった経緯から、ブラスト社が作るガラスヒーターのアプリケーションはパッケージ重視のコンセプトです。
でも商品開発に当たってはとことん追求しているので、最近ちらほら増えてきた装置組み込み熱源の問い合わせに対しても工学技術的なアドバイスはしっかり提供できます。

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