開発の美学

改良中の低酸素インキュベータ、ハードウェアとしては最終形態に達しました。

電磁弁は4個にしてカチャカチャと酸素濃度を集中的に制御させます。ゴチャっと増えた部品も筐体に何とか収まりました。残るはソフトの制御パラメータの調整です。
でも組み付けに恐ろしく精度を要するので、これでは伝統芸能の”作品”です。上手く作れなかったら叩き割る陶芸家みたいな。工業製品とするには生産工程を安定させねばなりませんが、それでも設計上の技術課題は大体クリアしたわけです。
開発も終盤になると色々と限界が見えてきます。コンセプトやバランスのために敢えて切り捨てるのはアリですが、ホントはこうなる筈とかココはこうなる見込みとか未練じみた言い訳が残っていると後で厄災を引き込む種となってしまいます。
だから「エクスキューズを設けない」。これはブラスト社の開発ポリシー、いや、美学です。全身全霊をかけて”どうだっ!これがブラストだぁっ!”と誇れる商品を展開していきます。
そう言いながら先だってJASISで展示した時にガスリザーバの蓋を忘れてしまいました。これでは密閉できません。まさに身も蓋もない。。。しょうがないので”これはモックアップでして”というエクスキューズ出しまくりの展示でした。カッコ悪っ

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