ガラスヒーターのヒミツ

なぜガラスが熱くなるのか?  種も仕掛けも、、、あるんです(あるんかいっ!)
それは、ガラスの表面に特別な金属の膜がコーティングしてあるからです。膜は電気抵抗を持っているので、電気が流れると抵抗によって熱くなります。つまりガラス表面の金属膜が熱くなる訳です。
金属膜はインジウムなどを主成分としたレアメタル(透明導電膜、いわゆるITO)。それを超々薄々でガラスに蒸着します。
基材となるガラスには普通の耐熱ガラスではなく、石英ガラス(SiO2)を用います。元素記号は水晶と同じですが、水晶と違って結晶化はしていません。
この石英ガラスも面白い素材ですが、それはまた別のお話に。
透明なまま発熱するので見た目では熱いかどうか分かりませんが、サーモグラフで見るとご覧のとおり。

ところで、実はガラスヒーターそのものは古くからある技術で、結露防止に多く使われています。だけど高温で長時間使うと膜が壊れてしまう欠点がありました。
ブラスト社が取り組んでいるガラスヒーターは膜の成分や蒸着プロセスに工夫があって、高温耐久性を持たせることが出来ています。常時加温で持つ温度は500℃ですが、ただいま700℃の実例を取り組み中です。

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