マイクロデバイス

昨日は慶応大学日吉キャンパスへセミナー受講に行って来ました。
「バイオへの工学的アプローチ」というテーマで、再生医療向けマイクロ流体機器やゲノム解析向けソフトウェアの講演がありました。弊社でもガラスヒーターを活用したマイクロデバイスを開拓中ですので、気になる話題です。

  ※顕微鏡のスライドガラスに蒸着したガラスヒーター
マイクロデバイス関連は新たな市場で規模も大きいと期待されつつ、市場の動きはイマヒトツ。その理由を色々と調査・分析してみたのですが、
”サイズはマイクロでも価格がマイクロでない”
ところがネックになっているのではないかと(あくまで弊社の主観として)。
幟を掲げて資金調達して体制を構えてエビデンスを探求していくと、そのスケールが大きければ大きいほどコストも膨らみ、製品価格に響いてしまいます。
”これくらいで売りたい・これくらいでないと元が取れない”
という売り手側の思惑が
”これくらいなら買おうかな・これくらいならお買い得かな”
という買い手側の相場観からかけ離れると、品質の良し悪しに関わらず流れは滞ってしまいがち。
奇をてらったり全くの真新しさを狙ったりするのではなく、たとえニッチでも堅実な市場ポジションを築くことが出来れば、またそれが大きな市場に成長するチャンスも生まれると思います。
ベンチャーゆえの身軽さゆえにつけられる価格優位性も技術的付加価値の一つです。
ということで「コレクション感覚で買えるマイクロデバイス」が、ブラスト社の目指す路線です。

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