独立行政法人防災科学研究所のHi-net(高感度地震観測網)に、年間で発生した地震データが立体組図で掲載されていたので、とりあえず関東と東北だけダウンロードして組み立ててました。
※その名も「震源くん」(うゎ、ベタやな)
こうしてみると、まさに地震の巣ということがよくわかります。小さいのも含めると、地震は年間で10万件も発生しているのだとか。そりゃ発生予測も大変なはずです。
長期予測は断層位置やプレートの動きと過去の地震歴とを照らし合わせる形で行われています。発生直後は初期振動(P波)を検知するシステムが電車やエレベータに設けられています。しかし何日後とか何時間後とかの短中期予測はまだまだ難しいようです。
自分でも加速度計を借りて1週間ほど揺れを計測していましたが、揺れていなかったのに振動波形がとらえられていることがあります。普通の人にはわからないけど、三半規管が非常に鋭敏な人には感じてしまうような微かな揺れ(”地震酔い”の原因じゃないのかなぁと)。これをフィーリングではなく定量的に把握することで予測に役立てられればいいなと思います。
狙いは伝搬波形なので、震源近くで計測する必要はありませんが、多点計測で伝達状態を見るには全国数か所で計測ポイントがあればいいでしょうか。それこそウェブカメラサービスと併設すれば可視化も出来そう。
FM電波、イオン濃度、微細振動などの方法で地震予測を研究されている数々のサイトを見ると、今でも結構な逸脱値が出ています。この2~3日中に関西方面で大きな地震が起こる?!なんてまことしやかな予測もあります。
興味深いのは、それらのサイトにコメントする人たちは決してパニくっておらず、むしろ安心感を得ているということです。当たらないことを祈りつつつ万一に備えて防災グッズや避難ルートを再確認したりして。
政府もマスコミもパニックを恐れて大変なことは言わない風潮がありますが、大変なことでも淡々と論理的に明確に示すことで逆にパニックを抑えられているというプチ見本が見られます。
市民に向けた短中期での地震予測は、防災意識を高めることが一番の目的にあるのかもしれません。であれば、色々なデータをリンクさせて掲載し、注意を呼び掛けることだけでも大きな意味がありそうです。
観測点に特派員を募って体感揺動も併記するとか、それこそ動物の異常行動や地震雲?!も載せるとか、花粉情報みたいにライトな感覚でかつシリアスに感じることができるポータルサイト、そんなサービスもあっていいと思います(自分が利用したいわ)。