22,23日と東工大で開催された「第35回化学とマイクロナノシステム学会」に参加してきました。テーマは3次元構造の細胞培養をマイクロチップ上で行う灌流方式のシステムです。詳細は後日改めて。
この分野は薬液の反応をミクロンサイズの流路で行うもので、超小型で精密な試験・検査の発展に役立つ技術です。数年前に参加した際は化学や薬学の発表が多かったのですが、このたびは細胞に関するものが多く、時代の移ろいを感じました。
ブラスト社のガラスヒーター製品のユーザーである研究者や企業も結構参加されていて、”あっ、いらしてたんですね!”とお互いにびっくり。引き合いは電話やメールで済ませて会うのは初めてというケースもあります。
やっぱり顔を突き合わせてのコミュニケーションは最高で、どんどん意見やアイデアが飛び出てきます。こういうのが学会の良いところです。
小規模の学会ですから来場者の総数はさすがに少ないものの、ニーズとシーズがマッチしているので話は早い。狙ったところにピンポイントで送り届ける「ペネトレーション戦法」のブラスト営業スタイルにピッタリ。
ところで、今回は発表(アカデミック)と企業展示(ビジネス)の両方のスタンスで参加しました。共同研究している東京大学の先生が発表され、そのシステムはブースで展示して、まさに産学連携。下地は脈々と紡がれながらも具体的にスタートしたのは昨年後半から。最終的には別のアイテムを活用したのですが、でもその時の動きがきっかけとなって今につながっています。
大上段にお題目を掲げなくとも、高い機動性があれば成果に一直線なのです。