アイデアの降り方

以前に、ガラスヒーターを使って細胞培養ステージを試作していました。

隙間が設けてあって、その中に培養液を循環させて細胞を育てます。バイオジャパンで展示したら使ってみたいという声がいくつかあったものの、実際にはセッティングがかなり面倒くさくって、出せるレベルではなかったのです。
何度か試作しましたがこれという仕上がりにはならず、しばらく放置していました。しかしこれからの展示会に”商品”として見せたいと思い、とりあえず久しぶりに動かしてみると、パッキンが硬くなってて水漏れ発生!あたりは水浸しになってしまいました。
・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
泣きながら後片付けして、とりあえず見直し案をスケッチし始めました。すると妙に手が動いて勝手に図面が書かれていくのです。あれだけ悩んでも解決しなかった構造が目の前に出現しました。
おおっ、これならいける!神、降臨!!さっそくCAD図に落とし込みます。
閃きやアイデアは何にもしないうちに偶然やってくるものではなく、同じ目標の下で行動や失敗が積み重ねられ、共通した軸が築かれた瞬間、映像となって目の前に現れるものだと思います。
でも、行き詰ったらしばらく寝かせて、思考を熟成させる時間も隠し味になるのかもしれません。

コメント

  1. 嶋崎 より:

    その感じ、わかります。
    ふっと霧が晴れる。
    さがすのをやめた時、見つかることもよくある話で・・・。
    この歌は偶然を言っているのでは無いと、大人になってから思いました。

  2. 株式会社ブラスト より:

    何度も探したはずの場所なのに、そのすぐ脇にあった、なんてこともありがちですよね。
    幸せの青い鳥は身近にいるよ~、何て^^

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