灌流培養で流す培地を冷却しておくペルチェユニット、スピンアウトして本格的な商品化に取り組んでいます。それ用の改良試作機が出来上がったのでウキウキしながら早速テストすると、、、
培地を入れないときはアッという間に冷えていくのですが、中を充満させると逆に温度が上がる!?結局10℃くらいまでしか下がらないので、これでは全く役に立ちません。断熱性を高めて冷却効率を向上させた筈なのに、ああ筈なのに(リフレイン)。ちょっと反ハイになるほど軽くショック受けて立ち直るのに時間がかかりました。ええ10秒ほど。
これはアレですね。断熱が中途半端で逆に外気に伝熱して冷気が逃げちゃってるんですね。ありがちなパターンです。解決策としては①断熱をガチガチに高める②ペルチェの冷却容量を大きくする、の2つがあります。でも手の平サイズの超小型で便利さを追求しているので、どっちもイヤだなぁ。
培地を入れている容器のパウチにも問題ありそうです。パンパンに充満させるとペルチェの冷却プレートにしっかり密着するのですが、灌流で減っていくにつれスカスカになります。滅菌が容易だし安価でディスポできて、プラ容器よりメリット大なところを何とか活かしたいものです。
まあ、最初からとんとん拍子に上手くいく開発なんてありません。コンセプトは悪くないので仕切り直しです。