消えゆくもの

今日はシンガポールからお客様。ビジネスサポート会社の社長さんで、たまたま帰国する予定があるからと川崎オフィスで打ち合わせ(現地在住の日本人です)。細胞培養チャンバーを輸出する法的行政的な手続きについて、色々と教えていただきました。
リスクや課題も多いけど、ここは社名の通りBLAST it!(いてまえっ)です。
話は変わってガラスヒーター製品。用途を生化学や再生医療に注力すると展示会もその分野が多くなり、必然的に産業・化学用の最大500℃の高温仕様であるSGタイプは売れなくなります。現状では60℃に限定して透過率を向上させたSTタイプのほうがニーズ高いです(価格も安いし)。

  ☆5cm角500℃仕様のSG-051
売れ筋ばかりに絞るとさらにその中で売れるもの売れないものに分かれて尻すぼみになりがちなので、粛々とシリーズに掲載していました。しかしそうはいってもビジネス全体のコンセプトに沿って在庫するコストや流動性とのバランスを考えると、そろそろ見直さねばなりません。
そこで今後はSGタイプを廃番にすることに決めました。透明加熱エリア10cm角(SG-101)と20cm角(SG-201)は在庫の数枚分のみで、5cm角(SG-051)はもう手じまい。500℃まで加熱するって、ガラスヒーター事業を始めた当初は強力な謳い文句だったのですけどね。
もしかしたら自分の志向が産業・化学用になっていたら未だ売れ筋商品だったかもしれません。でも、いくつも迎える分水嶺でどっちに流れるかを無数に繰り返して、今があるわけです。世の移ろいと会社の変遷を感じつつも、前向いて進むだけです。

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