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製品情報
PRODUCT INFORMATION
共培養(NICO-1)
構成
NICO-1(ニコイチ)とは細胞同士が接触せず、それぞれの液性因子だけが行き来する新しい培養容器です。2個のウェルはフィルタで仕切られてそれぞれ異なる細胞を独立して培養できます。細胞から放出される液性因子だけフィルタを通り抜け、相手方の細胞に作用しあいます。
たとえば癌細胞はいきなり正常細胞に転移する前に、自らの液性因子を放出して正常細胞を変化させ、転移しやすい状況を整えておきます。その状況をつくってそれぞれの細胞を同時に観察するためには市販の培養容器では困難でした。NICO-1では様々な変化の発生に関するトリガーイベントを簡便に観察しうる容器です。
NICO-1は2個(2ウェル)で1組(ニコイチ)、2組1列で1セット(下図)です。
NICO-1の構造
連結せずに単独のウェルでも培養できますが、培地の量を変えることで相互作用のフェーズをコントロールすることが可能です
単体使用
- 異なる細胞を隔離された状態で培養し、それぞれの液性因子の放出を十分に促します。
- この状態では液性因子が行き来せず、単独培養を維持します。
連結使用
- 培養液を満たすと液性因子だけがフィルタを通して相手方の容器へ移動し、細胞へ相互に作用しあう様を観察できます。
- フィルタを独自に換装すると特定の因子のみ移動させられます。
従来のトランズウェルでは縦方向の干渉なのに対し、NICO-1は横方向なので以下の特長があります。
- 異なる細胞の両方での反応を観察できます。
- 細胞が成長してもフィルタが目詰まりしにくいです。
NICO-1による反応
2個のウェルにそれぞれ異なる細胞を入れると、静置状態でも液性因子がブラウン運動で自然に行き来し始め、数日後に相互干渉が見られるようになります。
NICO-1パッケージ
滅菌パックに包括されたNICO-1を10セット入りパッケージでお届けします。
専用フィルタは別途お求めください(2種類のポアサイズをご用意しています)。
イメージングキット
NICO-1を顕微鏡インキュベータ「SV-140A(C140T+BE052A)」に搭載して顕微鏡に設置すると、異なる細胞間でエクソソームなど液性因子が相互に干渉しあう様をライブ観察したりタイムラプス撮影することが可能です。
社長のプログ