細胞培養には温度の他にもph維持のためにCO2濃度を管理します。ブラスト社顕微鏡インキュベータもCO2コントローラを単体で備えていて、定価249,000円です。精度は粗いですが、許容されるギリギリを狙って超シンプルなパッケージにしています。
これが隠れた人気になりそうな気配。これだけ他のチャンバーにも使いたいという声がチラホラ出ています。なぜなら安い!から。デジタル調節できる従来品はだいたい100万円くらいしますのでね。ただ、ブラスト社チャンバーに合わせてガス流量を超微量に抑えているので、試しに使ってみると流量不足というケースもあります。
そこで、回路を組み替えてポンプ強化バージョンのデモ機を作ってみました。真ん中の白いのが新たに付けたブーストスイッチです。
スイッチONでハイパワー、OFFで従来パワーというコンパチモデルですが、コストが上がるので実機では注文時指定にて販売予定です。
実験してみると、スイッチONで相当な流量に。おお、このパワーは通常の3倍だ!ww
ついでに精度をアップさせてみました。さほど必要じゃないとはいえ、海外に出すとなると体裁もありますから。
流量調節する電磁弁は頻繁に動作させると直ぐ劣化してしまうので、ここがネックでした。そこで1億回以上カチャカチャさせても大丈夫な高耐久版を組み込んで、微調節できるようにしました。意外にもコスト変わらず。部品の図体はデカいのですが、筐体内部は改良見越してスペースあるので問題なし。
来週からのシンガポールで出展します。