早すぎた睡眠ビジネス

昨日のテレビで”快眠ビジネス”の特集をやっていました。眠りを快適にするサービスやグッズの商売は、最近色々なメディアで取り上げられています。
思い起こせば数年前、弊社ブラスト社も睡眠に関するテーマに取り組んでいました。マットの上に寝るだけで心拍・呼吸数などが計測できるモニタ装置や、睡眠障害を改善するサービスなど、色々な企業や大学と連携して商品開発していたものです。
ハイパーサーミア技術を応用したスリープデザインも研究していました。
中でも注目されていたのがホテルドック。睡眠中の生体情報をホテルで計測し、医師によって解析されたデータをもとに睡眠時無呼吸などの改善策を提示するサービスです。

  ☆従来型簡易計測機で睡眠中の生体情報をモニタリング
しかし結局はどれもモノにならず、消えていってしまいました。収益性や市場性、また治験のハードルなど様々な理由がありますが、一番はやはり”早すぎた”ことにあるでしょう。
当時は睡眠時無呼吸症候群による居眠り運転事故が問題視され、潜在患者数200万人ともいわれ、各社が市場化に競っていました。でもユーザーが”お金を払ってでも改善したい”というほどにまで欲求が高まっていなかったのです。
じゃあ今なら良いかというと、今度は始めるには逆に遅すぎる感じです。睡眠をプライオリティNo.1に位置付けていたところが時代の流れを脈々と受け継ぎ、これから市場の顕在化を進めていくことでしょう。残念ながら弊社では睡眠テーマはNo.1じゃなかったので、時代の趨勢とともに萎んでいきました。まさに継続は力なり、の逆パターンです。

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